システムがん

システム的統合理解に基づくがんの先端的診断、治療、予防法の開発

文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究 (複合領域:4201)
研究期間:平成22年度~平成26年度
[English]

 

A01-16-25 公募研究 ==== 悪性神経膠腫の可塑性と悪性転化メカニズムの解明に向けたシステム生物学的アプローチ ====

  • 研究代表者: 武笠 晃丈(東京大学 医学部附属病院 脳神経外科 特任講師)
  • 連携研究者: なし

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悪性神経膠腫の治療を困難にしている腫瘍の著明な可塑性と悪性転化の機序を、システム生物学的アプローチにて明らかにし、脳腫瘍治療法にbreakthroughをもたらすことを目的とする。このため、同一腫瘍(患者)より複数採取した可塑性を検証可能な検体ペア、例えば、低悪性度神経膠腫が悪性転化した症例、腫瘍内部に悪性化結節を生じた症例、薬剤耐性獲得・再発症例、治療抵抗性の根源とされる腫瘍内在性の脳腫瘍幹細胞株の樹立を行った症例などを対象に、網羅的解析(オミクス)データをセットで取得する。本領域「システムがん」が有する先進の情報解析技術のもとで、これらセットとなる検体データの比較解析を基軸となるkey dataとして、これを公共データベースや応募者自身がこれまで取得した種々のオミクスデータや、遺伝子・分子のfunctionalな情報、分子ネットワークデータなどと統合解析しながら読み解くことで、環境や治療に変幻自在に順応する悪性神経膠腫の可塑性・悪性転化・治療耐性獲得の根底となっている制御機構・シグナル同定経路を解明し、これらを標的とした新規治療戦略を構築したい。

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