システムがん

システム的統合理解に基づくがんの先端的診断、治療、予防法の開発

文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究 (複合領域:4201)
研究期間:平成22年度~平成26年度
[English]

 

A01-11-25 公募研究

全ゲノム・トランスクリプトームのシステム的統合解析による肝癌の非コード領域の理解

  • 研究代表者: 中川 英刀(独立行政法人理化学研究所 統合生命医科学研究所 チームリーダー)
  • 連携研究者: 古田 繭子(理化学研究所 統合生命医科学研究センター ゲノムシークエンス解析研究チーム 特別研究員)
  • 連携研究者:白石 友一(東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター DNA情報解析分野 特任助教)

研究室ホームページ

近年、ヒトゲノムにおいて機能性のlong non-coding RNA (lncRNA)の存在が明らかにされ、癌の本態をゲノムを中心とした複雑なシステムとして理解するためには、ゲノムの非コード領域の理解が欠かせなくなってきた。ストランド(転写方向)を加味したトランスクリプトーム解析directional RNA-seqを肝癌の臨床サンプルについて遂行し、lncRNAの包括的プロファイルを構築する。肝癌と肝臓の正確なトランスクリプトームマップを作製し、発現変動のあったlncRNAに対し、研究代表者が推進してきた肝癌の全ゲノムシークエンス(WGS)により明らかになった非コード領域を含むゲノム変異情報と統合することにより、肝癌に関与する新規lncRNAの同定と機能解析を試み、lncRNAやゲノム非コード領域という因子も統合することで、がんのシステム異常の解明を図る。

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