A01-12-25 公募研究
研究室ホームページ http://www.chiba-cc.jp/inst/jp/organization/003.pdf
研究室では、遺伝学と分子生物学を駆使したシステム生物学の観点より遺伝学的相関解析を行い、さらに予測される遺伝子機能をもとにがん関連遺伝子や創薬標的を探索してきました。また、探索された標的をゲノムレベルで制御するゲノムDNA配列に結合する化合物ピロールイミダゾールポリアミド(PIP)の自動合成技術を確立し、がん転移や炎症細胞浸潤を抑制するTGFβ、MMP9阻害剤等の転写制御剤の開発を行ってきました。加えて、特定のゲノム領域にヒストン脱アセチル化阻害剤をPIPによって送達させ、自由にエピジェネティク修飾を変化させるエピゲノム創薬開発を行っています。 この化合物によって、薬剤だけによる iPS細胞の作製やがん細胞に対する治療薬開発を試みています。 また本課題ではこのゲノム標的にヒストン修飾を誘導することによっておこるエピゲノムの変化と細胞の表現型の関係を検討し表現型を起こす原因遺伝子の探索を行う。さらにシステムがんで同定されている重要なエピゲノムの異常の機能解析のためのツールとしても利用可能と考えられる。