A01-10-25 公募研究

バイオインフォマティクスを活用したp53ネットワーク探索と癌治療への応用

研究室ホームページ http://web.sapmed.ac.jp/canmol/

p53はがんの約半数に異常が認められる最も重要ながん抑制遺伝子の1つであり,「ゲノムの守護神」といわれ,細胞が種々のストレスを受けた際に活性化する重要な転写制御因子である.バイオインフォマティクスおよび分子生物学的手法を利用してp53転写ネットワーク全貌の解明をめざすことを目的とし,p53によって転写が制御されるp53標的非コードRNAを網羅的に検索する.本研究は最も重要ながん抑制遺伝子p53パスウェイを解明するのに必須の研究であり,浸潤・転移あるいは化学療法や放射線治療抵抗性などに関与する臨床的に重要なp53標的非コードRNAを同定すれば,個性を反映した治療法・診断法の開発につながることが期待できる.