システムがん

システム的統合理解に基づくがんの先端的診断、治療、予防法の開発

文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究 (複合領域:4201)
研究期間:平成22年度~平成26年度
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A01-9-25 公募研究

非コードRNAとがんゲノム解読との統合的解析による新たながんゲノム像の描出

  • 研究代表者: 柴田 龍弘(独立行政法人国立がん研究センター がんゲノミクス研究分野 分野長)
  • 連携研究者: 高橋 隆(名古屋大学大学院医学研究科 分子腫瘍学分野 教授)

研究室ホームページ http://www.ncc.go.jp/jp/nccri/divisions/19genom/index.html

ENCODE計画から我々のゲノムの75%が転写されていることが明らかになった。その多くはタンパク質に翻訳されないlong non-coding RNA (lncRNA)として機能し、転写・エピゲノム制御を介し、がんの発生・進展に重要と推定されるが、その全貌については未解明である。近年一分子解読技術を含めた第3世代長鎖シークエンスにより未知のlncRNAの全長cDNAの同定が可能となった。本研究では、こうした新技術導入と新たな解析手法を開発することで、肝臓がんを例として、1. lncRNAの全長cDNAレパートリーの同定、2. 全ゲノム変異解読データとの統合解析による個別化診断に向けた新たながん関連lncRNAの発見、3. ゲノム全体におけるlncRNA発現とがんゲノム変異頻度・染色体構造異常部位との相関や特徴に関するシステム的解析、を目的とする。

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