システムがん

システム的統合理解に基づくがんの先端的診断、治療、予防法の開発

文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究 (複合領域:4201)
研究期間:平成22年度~平成26年度
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A01-17-25 公募研究

システム生物学的アプローチによる希少がんの分子病態解明と臨床病態の予測

  • 研究代表者: 谷内田 真一(独立行政法人国立がん研究センター難治がん研究分野 ユニット長 )
  • 研究分担者:十時 泰(国立がん研究センター研究所・がんゲノミクス研究分野 ユニット長)

研究室ホームページ http://www.ncc.go.jp/jp/nccri/divisions/refractory/index.html

希少がんの多くは、その希少性から分子病態の解明は進んでおらず、また治療法も確立されていません。本プロジェクトでは日米の多施設から希少がんの凍結サンプルを収集し、次世代シークエンス技術を用いて、全エクソン解析を行います。その結果を、他のがん腫のゲノム生物学的特性と比較することで、既存の抗がん剤や分子標的薬剤のリポジショニングを目指します。さらに、遺伝統計学的なアプローチを用いて、突然変異数や細胞分裂速度から、それらのがん腫の自然史(腫瘍発生から浸潤、転移まのタイムライン)を推測する予定です。がん腫の自然史を明らかにすることで、早期発見のタイミングや前がん病変に対する治療法の選択に有益であると考えています。

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